身近な「時間と心のゆとり」アドバイザーのあつやです。自分自身が時間をうまく活用できなくて困ったり、あがり症・人見知り・引っ込み思案で悩んだりゆとりがなかった経験から、専門の心理学や時間学の知識を活かして、ブログやHP・SNSなどで解決策を共有したり、本や小冊子で伝えています。
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朝は時間が限られていて、しかも意外にやることが多い
おそらくあなたも感じていると思いますが、朝の時間は限られています。しかも意外にやることが多いのです。だから当然気持ちがあせってきます。
そこで、やること自体を限定し、そのあせりから解放されましょう。時間が限られているのは仕方ありません。かといって、早起きして作り出した大切な時間を身支度に使いたくはありません。
ならば、「やること」の方を減らしてしまいましょう。相手をするタスクの数を減らしてシンプルにすれば、頭の中もスッキリしますし、心も落ち着いてきます。
また、朝の作業はタスクリストや持ち物リスト、時間割などでなるべくルーチン化し、いちいち考えなくても良いような仕組みづくりをしましょう。
休日の前の日は夜ふかしをしない
休みの前の日はうれしくなってしまってつい夜ふかしをしてしまいがちですよね。
夜ふかしをすると、朝寝坊になるだけではなく、生活のリズムをくずしてしまうことになるので、ブルーマンデーを引き起こしやすくなります。
休日の朝、ゆっくり寝てしまうと、せっかく予定していた楽しいことができなくなり、後悔し、自己嫌悪におちいる「負のスパイラル」を起こしてしまいます。
夜やりたいことは、逆にその分早起きしてやればよいのです。時間は一緒ですから・・・。
それほどまでしてやる必要のないことは、夜やる必要もないのです。
紙の手帳を使う
「シンプル」「スマート」「スピーディ」に動くには、司令塔となる手帳へのアクセスタイムが重要です。
人とのスケジュール調整や不意に入った予定など、電源を立ち上げたり、データを読み込んだりするアクセスタイムがなく、いつでも持ち歩ける紙の手帳が便利です。
サブの手帳やデジタルデバイスのスケジューラーを併用するにしても、紙の手帳が優れている点が多いのでメインは紙の手帳がおススメです。
4+1のマルチペンを使う
筆記用具を複数持ち歩く、常備しておくというのは案外テマヒマがかかります。常にメンテナンスや整理が必要にもなります。
4色ボールペンとシャープペンの機能が一本になったマルチペンがおすすめです。このマルチペンが一本あれば、たいがいの用途に対応できますし、内ポケットに入れておけば、アクセスタイムが格段に早くになります。手帳やノートに色分けの習慣がある人も一本で足ります。
マーカー、マジック、筆ペン、万年筆などを常に使うということはまれで、頻度も低いのでその都度用意すればいいと思います。家の中でもマルチペンでほとんど用がたりるのではないでしょうか。探すテマ、メンテナンスのテマヒマを考えてもおすすめのアイテムです。ポストイットとの連携で最強ツールとなりますので、ぜひ試してみてください。
「スーパー定期入れ」を使う
これは私の勝手なネーミングですが、ライフツールをひとまとめにして「スーパー定期入れ」にしてしまうと時間が格段に増えます。
簡単に説明しますと、まず名刺入れを定期入れとして使います。今の定期はタッチ式なので、名刺入れのフタの部分に入れて指定席とします。名詞を入れる部分に免許証、保険証、診察券、身分証、名刺(2枚)、ポストイット(3枚)、クレジットカード、キャッシュカード、緊急用現金(五万円)を入れ、手帳用ミニペン、家の鍵をつけてベルトワイヤーで落ちないように携帯します。
これだけでいつでもたいがいのことはできます。仕事、出張、プライベート、旅行、手続き、通院など生活の多くの場面で「これだけ」というツールとなります。
そして、すぐに動けるようになり、行動もアクティブになります。
郵便物は一度で処理する
郵便物を受け取ると、一度中身を確かめるために開封し、すぐにまた封筒に戻したりしていませんか?これはけっこう時間をムダにしていることになります。
最初に開けたときに一度で処理してしまいましょう。
「通知」は手帳やメモ、タスクリストに書き込み、「書類」はその場でファイルし、「返事」はその場で書いてカバンに入れておきます。「振り込み」はネットや携帯電話で済ませ、「連絡」はその場でしてしまいます。
すると、二度とそのことに関わらなくて良くなり、忘れることもありません。そしてその後は永久に頭から離しても良くなります。思ったより時間がかからないものです。ぜひ試してみてください。
つきあいは悪くていい
自分が好きなこと、本当にやりたいこと以外のつきあいは悪くて良いのです。
食事や会合、行事やイベントなどにおいても、一度はっきり断ればそれで済むことです。時間の浪費、ストレスの原因であり、あとになって後悔し、自己嫌悪におちいる「負のスパイラル」が始まります。
「それでダメになる人間関係ならそれまで」とわり切って自分の時間を大切にしましょう。
時間を人と「ずらす」ことにより、「ゆとり」を得る
人間の行動パターンはだいたい「似たり寄ったり」です。
朝の通勤ラッシュ、昼のランチ、給料日のあとの銀行、休日のレジャーなど必ず混雑し、行列ができます。
それを逆手にとって、食事、買い物、手続き、移動など様々な場面で時間を人と「ずらす」ことによって、「混まない」「並ばない」「高くない」という大きなメリットを享受することができます。
少しだけ人と時間をずらすと、「ゆとり」を持つことができ、時間を有効に使えるだけでなく、精神的にも安定します。
1日の持ち時間は1440分である
1日を「24時間」と考えると10分がたいしたことないように感じますが、「1440分」と考えると同じ10分でも貴重な時間に感じられ、大切に使うようになります。
他人の時間を買う
知識、経験、本、講演会、サービス、技術など他人が培ってきたノウハウなどを買えるのであれば、同じだけ自分の時間を費やすより買ってしまいましょう。
それらを買うことによって自分時間が増え、あなたにしかできないことをやることができます。迷わず、他人の時間を買いましょう。
夜討ち朝駆け
夜と朝の時間を有効に使うことによって、人の2倍、3倍の効果をあげることができます。
自分自身がその時間に何かをするというのではなく、「投げられるボールはあらかじめ前の日に投げておく」「受け取り・確認作業は朝一でやってしまう」ようにすると、自分が動いたのと同じ効果があり、結果的に相手より2日分有利にものごとが展開できます。
「夜のうちに何かを依頼しておいて、朝までに結果を受け取る」「朝一番に連絡が取れるように夜のうちにメールをしておく」など簡単なことなのですが、自分時間が格段に増えます。
交通機関は金額ではなく、時間優先で選ぶ
同じ目的地へ行くのに、複数の選択肢があります。
「そこへ行って何かを成し遂げる」というゴールがあるのであれば、迷わず「時間優先」で交通機関を選びましょう。
たいがい時間優先で考える方が心身ともに負担が少ない場合が多く、結果としてトータルでの成果を出しやすくなります。
「忙しさ」をならして平らにする
「忙しさ」の源は、「多忙感」つまり「忙しい」と思う心にあります。
現実にそこにあるのは、「かかえているタスク量」と「持っている時間」、「かけられる労力」のバランスの不均衡で、これを頭の中、心の中で「気持ちのあせり」や「疲労感」とミックスされることによって感じているだけなのです。
ダンドリやスケジュール管理、タスクリストなどをうまく使って、タスクをならしてみると、意外と忙しさを感じなくなることが多いものです。
つまり、忙しさをならして「山と谷」を平らにすることが大切なのです。
時間活用のコツ
分身の術
朝の時間は限られています。忍者のように分身の術が使えて、自分が何人もいたら良いと思いませんか。
たとえば、朝起きた後の15分間をイメージしてみてください。
まず、最初にお湯をわかし、スープを温め、トーストを焼き、レンジでおかずを温め、テレビやラジオのニュースをつける、携帯電話を充電し、エアコンのスイッチを入れ、洗顔する。
すると自分の15分が8倍の120分、つまり2時間分使ったことになります。「ついでに」「同時に」のダンドリで時間を増やすことができる例です。これを分身の術といいます。
一筆書きの術
朝に限りませんが、家の中や買い物などに有効なワザとして、一筆書きの術があります。
これは、動線を考えてダンドリをするという単純なことなのですが、朝のことを考えてみると、洗面所、トイレ、キッチン、リビング、玄関、クローゼットなど、モノを取りに行ったり準備したりするのに同じところを何度も行ったり来たりしていませんか?
なるべく一度で済むように作業をまとめる、順番を変える、モノの置き場所を変えるなどして、動線をスッキリ一筆書きにすると、時間の浪費がなくなり、格段に自分時間が増えます。
夜は頭を空っぽにして考え事をしない
夜は理性より感情が高まっているので、考え事には適していない時間帯です。
経験があると思いますが、夜に書いた文章や手紙を朝冷静になって読み返してみると、恥ずかしくなることがしばしばあります。
また、思考が「堂々めぐり」になったり、思わぬ方向に発展したりすることが多いので、なるべく考え事をしないようにしましょう。
頭にこびりついていること、ひっかかっていることがあったら、「メモ」にしておいて一旦外に出し、早く寝てしまう。考え事は朝に任せるようにしましょう。
夜はダラダラするので作業を早く切り上げる
夜は起きてさえいれば、朝までデッドラインがないので、いくらでも時間がありそうな気になります。それに加えて、体力、気力、集中力が格段に落ちているので、同じ時間をかけても効果が上がらないのです。
ダラダラと作業や思考を続けるよりも、早く切り上げて休息や別のことに時間を振り分けた方がトータルでリソースのムダがなくなります。
朝の準備を夜のうちにしておく
朝の限られた時間を有効に使うには、前の日の夜に「時間の貯金」をしておくと効果的です。
着ていく服や持ち物の準備、タイマーが使えるエアコンやポット、炊飯器などはタイマーセット、天気予報の確認、手紙の返事などをあらかじめしておくと、朝の時間にゆとりができます。
残業は「時間の借金」である
残業すると「残業代もでるし」「仕事をやっている感じになるし」「みんなもやっているし」何か良いことをしている気になってしまいがちです。
でも、よく考えてみてください。本当だったら就業時間内にやらなければならない仕事、終わらせなければならなかった仕事を時間外に先送りしていると考えられませんか?しかも、職場の光熱費や機器、道具を潤沢に使って・・・。
それだけではありません。自分の心を犠牲にし、自分時間を犠牲にし、家族を犠牲にし、命と同じである大切な時間を犠牲にしているのです。
もう一度よく考えてみてください。残業は単なる「時間の借金」です。必ず何かを犠牲にしています。その時間は別の時間で返さなければならないのです。
休日の朝もいつもと同じ時刻に起きる
休日の朝はつい朝寝坊してしまいがちです。そんな経験ありませんか?
でも遅く起きてしまった日はスロースタートで何となくダラダラ過ごしてしまって、結局「今日一日何をしていたんだろう?」という後悔と自己嫌悪におちいり、夕方からは「ブルーマンデー」になります。
逆に早く起きると、いつもの身支度の時間、通勤の時間、仕事の時間、帰宅の時間すべてが「自分時間」となるのです。こんな素晴らしいことはありません。
「ブルーマンデー」を退治する
毎週日曜日の夕方、必ずあなたを襲ってくる恐ろしい怪人「ブルーマンデー」。経験がありませんか?
よく考えてみると、月曜日の朝までまだ半日以上あるのにずっと頭にこびりつき、決して離れることがなく、そのまま職場まで引きずってしまう恐ろしい相手です。
何となく仕事のことが気になったり、ダンドリや予定のことを考えてしまい、せっかくの休日気分が台なしになってしまいます。
それを退治する方法があります。
それは、「休日にはいる前の日の午後、翌週月曜日の予定とダンドリを確定させてしまうこと」です。たったそれだけです。
週明け月曜日になってから、手元にある仕事、抱えている仕事などを確認し、ダンドリや準備をしている間に外部から新たなアポイントや仕事が舞い込んでくるのが月曜日です。あらかじめ自分の動き、やること、手順、ダンドリを決めておいて、手帳に記入して、準備まで終えておき、朝職場に着いたら何も考えなくてもスタートできる状態にしておきます。
仮に外部からアポイントや仕事が入っても、「この時間は予定が埋まってます」「このぐらいの時間で終わります」などと冷静に対応できますので、時間と気持ちにゆとりができるのです。
これだけで「ブルーマンデー」を退治できます。とても簡単な方法ですので、あなたもぜひ試してみてください。
「早寝早起き」ではなく、「早起き早寝」
早寝早起きはなかなかうまくいかないことは経験的にわかると思います。
いきなり早寝といっても、なかなか早く眠れないと思いますし、かりに早寝できたとしても、確実に早起きができるというものでもありません。
早起きを習慣にしたいのであれば、とにかくまず「早起き」をしてみることです。だまされたと思ってそこから始めましょう。
最初は多少つらさもありますが、まず起きる時刻を固定してしまいます。すると、起きていられる時間が経過すると、自然と眠気がさしてきます。そうなったときにためらわず寝てしまうのです。これをくり返しているうちにだんだん寝る時刻が安定してきます。そうなったらしめたものです。あとは、そのまま起きる時刻を固定してしまいましょう。早起きするようになると、自然と早寝をすることになり、結果的に「早寝早起き」の習慣が身につきます。
朝早起きするメリットはたくさんある
朝早起きするメリットはたくさんあります。
単に準備や行動が早くできるということだけではなく、何かトラブルが起こったときにリカバリー対応することができます。早起きした分、自分時間が増え、アクティブな人生をおくることができます。朝は気持ちが良い、いやな思いをしなくて済む、ゆとりができるといったメンタルな面でのメリットもあります。そして良いサイクルが自分の中に生まれてきます。
早起きは「自分のため」にする
早起きしても結局仕事をしたり、生活時間に使ってしまうと、「何のためにがんばって早起きしたのか?」と疑問を持ってしまい、モティベーションが下がり、続かなくなります。
早起きは「自分時間」をつくるため、そしてその自分時間で「パーソナル」のことをするために使いましょう。そうすると、だんだん人生が充実してくるようになります。
だから、早起きは「自分のため」にすると決めましょう。
「早起きはつらい」は単なるイメージである
「早起き」はつらい、きつい、苦しい、しんどいというイメージを持っていませんか?
たしかに早起きを始めたときはそうかも知れません。冬の暗くて寒い時期などは、ふとんから出るのがおっくうになります。
でも、いずれにしても一日一回は必ず起きなければならないのです。早くても遅くても起きることは一緒なのです。そうなのであれば、早起きして、充実した一日を過ごしませんか。
朝の「やることリスト」をつくる
朝にやらなければいけないことは意外と多いのです。
毎日起きるたびにいちいちやることを考えたり思い出しながら行動すると、モレやダブリがあるかも知れないので、一度「やることリスト」をつくりましょう。
やることリストをつくったら、あとは片っ端からこなしていけば簡単でモレやダブリがなくなります。そして頭を使わなくても良いので、他のことに頭を使うことができます。
このようなことを仕組み化してしまえば、あとはテマヒマかからず時間短縮になります。
「お出かけリスト」をつくる
出かけるときの持ち物をつくると「忘れ物」「さがし物」がなくなります。仕事の時、旅行の時、出張の時などそれぞれのリストをつくっておくと、モレやダブリがなくなります。
一度仕組みをつくってしまえば、いちいち考えなくても良くなり、時間の短縮につながります。
朝の「時間割」をつくる
朝の限られた時間の中で、手際よく動くためには、「やること」「やる順番」「割り当て時間」を一覧でわかるようにした「時間割」をつくると便利です。
いちいちやることや順番を考えなくてもよくなりますし、目安の時間もわかるので、効率よく進めることができます。また、頭を使わなくても良くなるので、他の事に振り分けられます。
思い切って2時間早起きをする
たとえ早起きをがんばってみたとしても、それが15分、30分、45分、60分ぐらいだと、それぞれ「朝やることの予備時間」としてほとんど消えてしまいます。せっかくのがんばりが吸収されてしまい、報われない結果となります。ではどうすれば良いのでしょうか。
それは、2時間早起きすることで解決します。「えー、2時間も」と思うかも知れませんが、いつも7時起きなら5時、7時半起きなら5時半という具合に起きる時刻を設定してみてください。そうすれば、「きっちり2時間の自分時間」を確保することができます。その2時間で「自分みがき」をしましょう。
朝は「やりたいこと」だけをする
朝早起きして作り出した貴重な時間を「仕事」や「生活」に使ってしまうとモティベーションが下がってしまいます。やりたいことだけをすると決めてモティベーションをキープしましょう。
そのために、目的・ゴールは「やりたいこと」に設定し、「やりたくないこと」はやらないようにしましょう。
ツールをうまく使う
時間管理の7つ道具
「7つ道具」といっても、何か特殊なものや目新しいものを使うわけではありません。あなたの身近にあるごく普通のツールたちです。
大切なのはたった3つ、「シンプル(簡単に・手軽に)」「スマート(いつでも・どこでも)」「スピーディ(すぐに・素早く)」ということです。
まず「シンプル」であることが大切です。
「シンプル」とは、その機能が過不足なく必要十分であり、余計なものがなく、簡単、手軽で使いやすいということです。
使うこと自体にテマヒマがかからず、わかりやすいということも大切です。そうでなければ使いこなせません。
次に「スマート」とは、「いつでも」「どこでも」使えて、使うことにテマヒマかけずに身体の一部になっているような状態のことです。
「早撃ちガンマン」や「居合抜きの武士」「忍者の手裏剣」などのようにスマートに道具にアクセスできることが重要です。
そして「スピーディ」ということも大切です。
道具を使うための「アクセスタイム」や「ウェイティングタイム」、電源を入れたり、システムを立ち上げたり、そのもの自体を取りに行ったりする時間がないというのがベストです。使いたいときにすぐ使え、成果をあげるのがツールの役目です。
世の中には、同じ機能を持つものがたくさんあります。結論としては「どれを使っても良い」のです。自分の目的・ゴールを達成するために役に立ち、身の丈にあった使いやすい道具であれば、それで良いのです。自分にあったものに出会えたら、あれこれ他のものに手を出さず、じっくりつき合いましょう。
おススメの7つ道具
となりの芝生は青く見えます。人がやっている方法、使っているツールが「かっこ良く」見えると思いますが、「自分の目的・ゴール」を思い出し、ひたすら進みましょう。それでは一例として、私が実践している「おススメ7つ道具」をご紹介しましょう。
手帳
ワーク・ライフ・パーソナルバランスをとるための、人生の司令塔として使っています。自分の予定は紙の手帳を使っています。
いろいろな形式、フォーマットのものがありますが、レフト型一週間のアナログ手帳を使っています。なぜなら、人間の感覚は一週間単位がわかりやすいからです。また、面積で時間を把握することができるということもこのフォーマットを使っている大きな要因です。おもに、スケジュール、タスクリスト、メモ、リマインダーの役割を持たせています。
手帳はご存知のとおりいろいろな種類があります。フォーマットは、マンスリー、バーティカル、2週間見開き、レフト型、デイリーなど、大きさは、ポケットサイズ、手帳サイズ、バイブルサイズ、デスクサイズ、ノートサイズなど、スタイルは綴じ手帳、システム手帳、カレンダー型など、日曜始まりと月曜始まり、1月始まりと4月始まりなど自分の感覚と使い方、用途に合わせて選べば良いのです。正解はありません。
こだわりとしては、時間の目盛が自分の生活時間に合っていること、書き込みスペースが十分であること、参考資料等が必要十分で適切であること、手ざわり、色、素材が心地良いことなどがあります。しおりも二本あるといいですね。
手帳に書き込むことはいろいろありますが、何に使うかは自分で決めましょう。行事のみ、スケジュールのみ、アポイントのみ、プライベートのみなど。
色分けをするとわかりやすいのですが、色が多すぎるとわかりにくくなり、それ自体にテマがかかります。
手帳で一日、一週間のリズムをつくっていく感覚を身につけましょう。そこに自分の人生を乗せていくのです。
手帳については、「手帳術」の本が出るほど人それぞれたくさんのノウハウがあります。でも、ほとんどの人が使いこなせていません。それは、「目的」「選び方」「使い方」が自分に合っていないからです。だから毎年、年末年始や年度替わりの時期に手帳術の本が本屋さんの棚にたくさん並ぶのです。
結局人のマネではダメなのです。自分の目的に合わせて選び、自分の使いやすいように使うということが大切なのです。
アナログ時計
時計はおもに時刻を知るために使いますが、アナログ時計を使うと、単に時刻を知るだけではなく、時間を面積としてとらえることができるので、直感的に時間を感じることができます。
「正確な時刻を知る」という意味ではアナログもデジタルも同じ機能です。時間活用という点から考えると、時計は「時刻を正確に知る」という「点」の機能だけではなく、「持ち時間」や「残り時間」、「経過時間」「バランス」などといった「線」や「面」の性質を使ったとらえ方に使いたいものです。
そういうツールとして時計をとらえた場合、アナログ時計は実に大きな役割を果たします。アナログ時計は文字盤、針によって、経過時間や残り時間を視覚的にとらえることができます。同時に、時間を「面」や「面積」としてとらえることも可能なので、1時間、つまり60分を1/2、1/3、1/4、1/6などと直感的に認識することができます。
また、15分1ユニットで作業するときも、「あと何ユニット」と簡単にとらえることができ、効率よく作業が進められます。
タスクリスト
やることをモレなくダブリなく書き出し、頭の中をスッキリさせるために使います。やることが書き出されていれば記憶しておく必要がなく、今やることに集中することができるのです。
コツは次の3つです。
1つめは、外部から次々にやることが入ってきたら、その都度対応するのではなく、タスクリストに淡々と書きたせばよいのです。そして作業を中断しないようにしましょう。
次に、終わったもの、不要なものはどんどん消していく(見せ消しする)ことです。
リストを消していくことがとてもうれしい、楽しい、快感です。
デジタル管理も良いのですが、アナログでひとつひとつ消していくのもとても爽快感があります。
3つ目に、なるべくタスクを分解して細かくリストアップし、たくさんの項目を消していくのが効果的です。
効能は、「何をすればゴールにたどり着くかという問題意識が生まれる。」「やることのダンドリ、手順が自然とわかってくる。」「見えない課題や問題点がピックアップされる。」「協力者、関係者、ステークホルダーが見えてくる。」「持っているリソース(時間・労力)とタスク量との比較ができ、スピード感、テンポ感につながる。」「ゴールまでの道すじが自然と見えてくる。」『「やり残し」や「二度手間」を減らすことができる。』ということです。
突発的なもの、一日だけのものは紙、毎日、毎週、毎月、毎年くり返されるものはデジタルが便利です。
メモ
気になることを書き出し、頭の中をスッキリさせるために使います。
今はデジタルデバイスも便利になっているので何を使ってもよいのですが、先にあげた「シンプル」「スマート」「スピーディ」という点から、便利なのはやはり「紙」だと思います。
メモは「何かを記録するため」「忘れないようにするため」「頭の中を整理するため」「人に何かを伝えるため」に使うのが一般的です。
でも、メモの使い方はそれだけではありません。メモは「忘れるために書く」のです。さて、それはどういうことでしょうか?
メモは、頭の中にあること、気になることを一旦外に出して、頭の中、心の中を空っぽにするために使うという使い方があります。頭の中、心の中が空っぽになると、雑念や雑音がなくなり、今目の前にあることに集中して取り組めるようになり、時間を有効に使えます。
メモに使う用紙は、多種多様ですが、いつも持ち歩くことができ、貼ってはがせて色も目立つ、適度な文字量も記入できる、外出先でも補充しやすいという観点から、黄色い正方形のポストイットがお勧めです。
ポストイットは時間を節約するのに大変便利なツールです。単純なメモとして使うだけではありません。手帳にそのまま貼れるので、タスクリスト、データ、地図、拡張メモ、連絡先リストなどに使えます。また、机や壁にそのまま貼れるので、掲示、訪問メモ、メッセージ、マーキング、連絡票などにも使えます。そして、そのまま人に渡せるので、メモや伝達事項もいちいち書き直す必要もなく、時間がムダになりませんし、貼ってはがして並べ換えが自由なので、ブレインストーミングや頭の整理、意見交換などにも最適です。
「書き直しのテマヒマがかからない」「多用途に使える」「貼れる」という時間活用においてはなくなはならないアイテム、ツールのひとつです。
アラーム
ピンポイントの予定時刻を気にしなくても良いようにして、頭の中をスッキリさせるために使います。たとえば、約束の時刻、起きる時刻、出かける時刻などをコントロールするツールとして使います。
時計、スマホ、携帯電話、パソコン、デジタルデバイスなどさまざまなアラームがありますが、ライフツールの中で考えるのであれば、スマホや携帯電話が便利でしょう。用途に応じて使い分けるのも良いと思います。たとえば、一回だけなら時計、毎日繰り返すならスマホや携帯、デスクならパソコン、家の中ならデジタルデバイスなど。毎日同じ時刻の繰り返しができるので、朝起きるときにオーディオタイマーで「鳥のさえずり」を流したり、電気スタンドにつないで明るくするなどの起き方もできます。いずれにしても、ちょこちょこ時計を見て、時刻を気にしなくてよくなるというメリットがあります。
タイマー
残り時間を気にしなくても良いようにして頭の中をスッキリさせるために使います。
「あと○○分で××をする」など、「締め切り」や「デッドライン」を決めて、時刻と時刻を線でつなぎ、時間をコントロールするツールです。
タスクの所要時間を算出して、複数のタスクのしめ切りを決め、「このぐらいの時間で仕上げる」といった時間管理に向いています。また、時計で目的の時刻と現在の時刻の差をいちいち考えなくても良くなります。
時計、専用タイマー、スマホ、携帯電話、パソコン、デジタルデバイス、砂時計などがあります。使う場所や状況にもよりますが、家の中ではキッチンタイマー、お茶を飲むときには砂時計など、レトロなアイテムもなかなか味わい深く、便利に使えます。
リマインダー
先のこと、予定されているひとまとまりの作業のことを気にしなくても良いようにして、頭の中をスッキリさせるために使います。
そのことが起こる少し前、始める少し前に、あるひとまとまりの作業、タスク、イベント、行動セットを思い出させ、準備やダンドリを始めるきっかけ、タイミングを知らせるものです。単にやることや行事を思い出させるのではなく、始めるタイミングを知らせるという使い方をします。
グーグルカレンダーなどのリマインダーサービスを使うととても便利です。携帯電話へメールで知らせる設定ができますので、準備やダンドリを忘れることがありません。定期的なタスク、行事、ゴミの日など繰り返しおこなうことはデジタル処理をした方が便利です。
リマインダーは「行動のきっかけ」「トリガー」としてはたらくので、そのタイミングがきたときにすぐに始められるよう、事前に準備やダンドリ、手順の取り決めをし、協力者との打ち合わせをあらかた終わらせ、必要な根回しをしておくことが肝要です。
ツールを人生に活かす
さて、7つ道具をご紹介してきましたが、あなたの使い方とくらべていかがですか?
ツールの使い方しだいで時間の使い方が変わってきます。
ツールを使うときの3つの心がまえを確認しておきます。
第一に「シンプル」「スマート」「スピーディ」であること。
簡単に、いつでもどこでも、すぐに動けること、対応できることが大切です。そのためにこれらのツールを身につけて活用しましょう。すぐに使えないと意味がありません。「身につけること」「いつでも使えること」が大切です。ツールへのアクセスにテマヒマがかからないもの、電源が不要なもの、小さいもの、簡単なもの、わかりやすいものが適しています。自分の身体の一部となるように使いこなします。
次に、頭の中を空にして、今目の前にあることに集中するために使うということ。
時間やコトを逃がさないため、そして不安や心配を取り除いて、心の中をスッキリさせるために使いましょう。
最後に『「時間をうまく使うこと」が目的ではない。時間を使って何をするか、人生をいかにエンジョイするかに時間を使う。』ということ。
「時間をうまく使うこと」のため自体に時間をかけてはいけません。いかに人生を楽しむかというところに基準をおいてください。
時間泥棒を退治する
夜の時間泥棒に気をつける
夜は時間割や締め切りがないので、「時間泥棒」に会いやすい時間帯です。特に注意が必要です。
テレビ、ビデオ、インターネット、メール、ネットショッピング、SNS、雑誌、電話など「ちょっとだけ」と思って一度始めてしまうと、浦島太郎の竜宮城のようにたちまち時間が過ぎてしまって、「しまった、もうこんな時間!」ということになります。あなたも経験があると思います。
タイマーやアラームなどのツールを上手に使って、「時間を決めて」始めましょう。
人間の思考は五感からの刺激に弱い
よく経験することですが、何かを考え事をしていて、目に入った文字やテレビの映像を見たり、外部からの音を聴いたりすると、そのことに注意が向いてしまって、ついちがうことを考えてしまうことがあります。
また、「暑いな、寒いな」と感じたり、「いい匂い」と感じたり、「痛い、かゆい」と感じたりしたときもその瞬間にちがうことを考えたりします。
それはいたって自然なことなのですので、その性質を理解した上で、考え事はをするときは、五感からの刺激の少ない場所や時間帯を選ぶようにしましょう。
スマホや携帯電話が時間泥棒にならないように気をつける
スマホや携帯電話は便利なツールであるが、使い方によっては恐ろしい時間泥棒に変身します。
特に気をつけなければならないのが、インターネット、ゲーム、SNS、メール、ネットショッピング、電話です。ライフツールとして常に携帯し、身につけているので「使う時間を決める」「使い方を決める」など対応をしっかりとって、便利ツールが時間泥棒に変身しないように気をつけましょう。
「ヒト」「モノ」「情報」を減らす
私たちにとって、三大時間泥棒は「ヒト」「モノ」「情報」です。
人とのつきあい方、モノの持ち方・使い方、情報の集め方・関わり方を整理することによって、時間の浪費が減り、自分時間を格段に増やすことができるようになるのです。
まずはそれぞれの重要度を考え、半分に減らしてみましょう。半分に減らしてみても実はたいしたことはないことがわかりますし、自分時間が増えたことがすぐに実感できると思います。
いらないダイレクトメールは断る
一事が万事です。毎日帰宅すると、郵便受けに不要なダイレクトメールが届いていると思います。あなたはどうしていますか?ひとつずつ手にとって、イヤイヤ開封し、不愉快な思いをしながらゴミ箱に捨てます。
相手が勝手に送りつけてくるのだから仕方がない、と思わず、相手に連絡して送付を止めてもらいましょう。たった一度だけ、テマをかければ、もう二度と送られてきません。この「イヤイヤ作業」から一生解放されるのです。
精神的な苦痛もさることながら、いちいち開封して中身を確認し、捨てるという一連のムダな作業がなくなるだけでも自分時間が確実に増えていきます。
一分節約すれば、一分長生きしたのと同じです。
モノを減らす
限られた時間の中では、モノが多いと1つのモノに関わる時間が少なくなります。モノが2つに増えれば、そのモノに関わる時間は半分になります。
そして、多くなればなるほど、一つのモノに関わる時間が少なくなります。逆に時間の制限がなければ、モノが倍になれば、かけるテマヒマ・関わる時間・さがす時間・メンテナンスの時間が倍になります。半分にすれば1/2、なくなれば0になります。
あたりまえのことですが、「モノ」と「時間」の関係はそういうことになります。なるべくモノを減らしましょう。
「なくてすむ」モノは手に入れない
「なくてすむ」モノは使わない、手に入れないようにすると、時間やテマが格段にかからなくなります。
モノがあると、そのモノに関わる時間が増えると同時にそのモノを手に入れるための費用分余計に働かなければなりません。そのための時間は自分時間として使えなくなります。
モノを持つということは、それ自体リスクとコストが発生するということなのです。それでもあなたは多くのモノを所有しますか?
テマのかけすぎはムダ、「100%」「完璧」を目指さないこと
世の中の大半のことが「100%」や「完璧」を必要としていません。これを実現するためのテマヒマは大きな時間のロスとなります。
「テマをかけるだけの価値があるもの」だけにテマヒマをかけて、それ以外のことはムダなので、前向きに他のことをしましょう。
一番の時間の浪費はさがし物である
あなたもいろいろな本やデータでその恐ろしさはよくご存知だと思いますが、「さがし物」は最大の時間の浪費です。でも、なかなかなくなりません。
さがし物は「モノが見つからない」という状況のことに着目してしまいがちですが、実は、あなたの行動を変えることによって格段に減らすことができます。
まず、「モノを減らすこと」です。持っているアイテム、相手をする数を減らすことにより、管理しやすくしましょう。同じ機能を持つモノ、不要なモノ、使っていないモノ、使う頻度の低いモノを減らしましょう。
次に、「使う場所の近くに使いやすいようにモノを配置する」ことです。使いたいときにすぐ使え、使いやすいように出すことができると時間もテマも少なくなります。
そして最後に、「使ったら元に戻す」ということです。おそらくこれが一番苦手ではないでしょうか。元の場所に戻しておけば「定位置・指定席」が守られ、整理整頓完了です。
モノを減らしたり、探しやすい仕組みをつくることでずいぶんムダな時間やテマを減らすことができます。
一円高くても近くの店で買う
どうせ同じモノを買うなら、一円でも安く買う方が良いと思います。私もそう思います。
でも時間術の観点からは必ずしもそういうことにはなりません。
「一円安く買う」ためには、「一円安い」かどうかの判断をするためにチラシを比較したり、店まで足を運んで比較したりする時間とテマが必要となります。
また、複数のアイテムを買いに行くのであれば、それが倍増します。それであれば、そのモノが手に入る一番近くの店で買いましょう。
お金はまた稼ぐことができますが、失った時間は二度と取り戻すことができません。一円のために命の時間を使いますか?
「ためらう」「迷う」は時間を無駄にする
誰もがそうですが、ためらったり、迷ったりするときはどうしても一回立ち止まります。そこからまたスタートするために時間とエネルギーを浪費してしまいます。周到に準備とダンドリをして、途中でためらったり、迷ったりすることのないようにしましょう。
また、スタートを切ること自体をためらったり、迷ったりするのも時間のムダです。小さなこと、できることから少しずつ、小さくスタートを切るのも一つの方法です。
病気は時間をムダにする
病気になると、病院に行ったり、検査したり、薬局に行ったり、保険の手続きをしたり、医療控除の手続きをしたり、入院してしまえば自由な時間はなくなります。最悪命がなくなれば、自分の時間は消滅します。
病気にならないようにしましょう。それが時間を大切にすることにつながります。
気が散るモノはデスクに置かない
人間の思考や集中力は五感からの刺激に弱いのです。目から入った色、形、文字、情報などが他のことに結びついて発展していきます。
そうなると、思考がそちらに引きずられ、頭の中が散らかり、集中できないので、タスクにより時間がかかってしまいます。そしてクオリティも下がります。
ですから、デスクの上には、そのときに使うモノ、タスク以外は置かないようにしましょう。ペン立てや不要な書類、文具などがスピードを落とす原因となるのです。
「時間浪費デバイス」は時間を決めて使う
私たちの生活の中にはすでに「時間浪費デバイス」がたくさんあります。
たとえば、テレビ、DVD、パソコン、スマホ、携帯電話、ゲーム機などは便利なものですが、時間を決めて使うようにしましょう。
テレビ、ビデオ、インターネット、メール、ゲーム、SNS、ネットショッピングなどは時間があればあるだけ使ってしまいます。
「気づかないうちに時間が経ってしまった」「一度始めるとなかなかやめられない」「ついついクセになってしまう」ということがありませんか?
結局、建設的でない時間を費やしてしまい、後悔したり、自己嫌悪におちいるといった「負のスパイラル」にはまってしまいます。時間を決めてから始めましょう。
朝時間を大切にする
早起き朝時間活用術
早起き朝時間活用術は、「とにかく明日から早起きするぞ!」とか「今日から朝の時間を有効活用するぞ!」といったいわゆる「根性論」では難しいと思ってください。それでは決して続かないのです。
これから、誰にでもできる簡単な早起き朝時間活用術をお教えします。私のまわりの人たちはこの方法でうまくいきました。
ここではわかりやすく「部屋の模様替え」にたとえて考えます。シミュレーションの形をとりますので、頭と心をニュートラルの状態にして一緒に想像してみてください。
「ゴミ屋敷の一部屋にあなたはいます。さて、この部屋をあなたのあこがれのリビングに変身させるにはどうすればよいのでしょうか。」
①まず、部屋を見わたし、何が転がっているかを見る。
②必要なものは何かを考える。
③不要なものは捨てる。
④掃除する。
⑤部屋の広さや形を見て、間取りを考える。
⑥使いやすいレイアウトを動線や生活を頭に描きながら考える。
⑦レイアウトを決めたら、置くものを配置する。
⑧また入りきらなければ捨てる。
⑨日々整理整頓、お掃除をする。
⑩外から余計なものを持ち込まないように気をつける。
このような10のステップで進めるとうまくいきます。
それでは次にそれを時間にあてはめてみましょう。大まかに3つのフェーズに分けます。
<フェーズⅠ>時間の大掃除をする
①まずは自分がどのように朝の時間を使っているかチェックする。
②そのうち、必要不可欠なものは何かピックアップする。
③それ以外は捨てる。
④そのうち、朝どうしてもやらなければいけないもの、朝にしかできないものは何かピックアップする。
⑤それ以外は捨てる。
⑥残った必要不可欠のものにそれぞれどのくらい時間がかかるか計ってみる。
⑦合計の時間が合理的か検証する。
⑧トータルの所要時間から「起きるべき時刻」を逆算して割り出す。
⑨その時刻の2時間前に起きる時刻を設定する。
⑩同時に「時間泥棒リスト」をつくる。
<フェーズⅡ>時間の間取りを決める
①朝の時間を15分単位で表にする。1ユニット15分。アナログ時計で4分の1。
②動線を考え「モレなく、ダブリなく」「一筆書き」で予定を入れ、時間割をつくる。
③朝やることのチェックリストをつくる。
④前日の時間貯金リストをつくる。
⑤時間管理ツールをセットし、仕組みとして落とし込む。
間取りはスケジュールです。部屋も六畳、八畳というようにユニットで考えます。1ユニット15分で考えていきます。
動線にムダがないように、動きを考えて寝室、洗面所、トイレ、キッチン、クローゼット、玄関、リビングなどで行うことを並べていきます。
<フェーズⅢ>日々のお掃除をする
①時間泥棒リストにあるものに気をつけて近づかないようにする。
②習慣化されるまで各リストやツールを使ってチェックする。
③不要なもの(タスク)を持ち込まないように気をつける。
④小さなゴミに気がついたら日々掃除する。
⑤開始時刻、使う時間を変えない、レイアウトを変えない。
⑥無意識にどこに何があるかがわかるようになるのと同じように、何をするか考えなくても良いように習慣化する。
⑦前日の時間貯金リストなど自分へのサポート体制を強化する。
しばらくは手帳に自分へのごほうびとして「できたよシール」を貼るというのも効果的です。
これらのことが少し甘くなってくると、部屋が汚れてくるのと同じようにスケジュールが崩れていきます。
いかがでしょうか。
「たったこれだけ?」と思うかも知れません。たったこれだけのことを実行するだけで、あなたの朝の時間を有効に活用できるようになります。
ワンランク上の早起き「7つの習慣」
- 早起きをして何をするか -
「早起きできない理由」と「早起き朝時間活用術」を理解したら、その次は実践です。
「実際に早起きして何をするか」がポイントです。
目的やゴールを設定しにくいと思っているあなたに、ワンランク上の早起き「7つの習慣」をお教えしましょう。
とくに目新しいものではありませんが、ワーク・ライフ・パーソナルバランスの「パーソナル」の部分において、「早起きした2時間でこんなにたくさんのことができる」という実践例をお示しします。私が朝やっていることですが、このような感じでワンランク上の早起き習慣を身につけてみませんか?
パワーミュージック
元気が出る曲、好きな曲、昔良いことがあった時に聴いていた曲などをiPodやウォークマンなどに入れ、通勤の時などに聴きます。
心と身体が目覚め、元気物質が分泌され、体中にパワーがみなぎってきます。
スポーツ選手が練習の時にやっているのと同じです。自分のテーマソングを決めても良いと思います。
フィジカルトレーニング
身体に負担のかからない全身運動であるウォーキングの時間をつくります。
まず駅までのウォーキングをし、一駅分余計に歩き、駅などでは階段を使います。特別なエクササイズをしなくても、体の半分以上の筋肉を活動させますし、十分に運動になっています。
朝だけではなく、昼休みと帰りをあわせて毎日二時間以上のウォーキングをしています。
メンタルトレーニング
座れる電車の中や静かな場所でやると効果的です。
自分の内面と向き合う時間をつくります。
たとえば、瞑想したり、夢について考えたり、人生について考えたり、生き方について考えたりします。
また、不安と向き合うようにしたり、弱い自分と正面から向き合うようにします。
日常あらためてそういう時間をつくるのは難しいので、日々少しの時間だけ意識的に自分の心と向き合います。迷い、悩み、不安を受け止める時間をつくると、突破口、出口が見えることが多いのです。
アクティブインプット
単に何かを見たり、聞いたり、読んだりするということではなく、興味・関心がわいて自分のモティベーションのアップにつながる積極的なインプットをしていきます。
たとえば、「好きな本、読みたい本を読む。」「参考図書、業界紙、学会誌、ビジネス書などを読む。」「新聞のヘッドラインを拾い読みする。」「テレビ、ラジオのニュースヘッドラインをチェックする。」
大切なことは、意識的にアウトプットにつながる積極的・選択的なインプットをするということです。インプットされた断片がやがて結晶化し、熟成されてアウトプットにつながります。
アクティブアウトプット
アクティブインプットすると同時に、アクティブアウトプットをします。
たとえば、「ブログ、SNSへの発信をし、社会貢献する。」「ホームページの更新、写真・動画のアップをする。」「誕生日、お見舞い、その他コミュニケーションのためのメールの配信をする。」「発表するための文章を書く。」「エッセイ、日記を書く。」「人生訓を書き出す。」といった相手に何かを伝えたり、教えたり、人の役に立つことをします。
アクティブアウトプットをすると、頭が整理され、より良いインプットにつながります。
そして人に向けてアウトプットすることで、自分自身がそのことについてしっかり考えるようになります。
バランスチェック
毎朝ワーク・ライフ・パーソナルバランスのチェックをします。
その際、人間の思考への集中力は弱いので、五感からの刺激の少ない時間をつくって手帳でチェックするようにしましょう。
「パーソナル」の自分を起点、リーダーにして、ワーク(仕事)やライフ(生活)について考えていきます。「自分の時間はとれているのだろうか」「ストレス発散はできているか」「家族とのコミュニケーションはとれているか」「仕事をしすぎていないだろうか」などを見ていきます。
そうすれば、「本当の自分」「本来の自分」などとあらためて考えたり、「自分探しの旅」に出かけなくても、日々自分自身が見えてくるものです。そして、「今の自分」、「ありのままの自分」が本当の自分であると思えるようになるのです。
日常から逃げたくなるのは「パーソナル」の自分が小さくなっている時です。「パーソナル」の自分を抑圧していると、誰しも日常から逃避したくなるものです。そうならないように、毎朝ワーク・ライフ・パーソナルバランスのチェックをしています。
リッチリラクゼーション
今ご紹介した6つの習慣をひととおり終えたあとに、自分へのごほうびやリラクゼーションとして「少しリッチな体験」をしています。
私は朝の習慣でコーヒーを飲むのですが、缶コーヒーやインスタントコーヒーではなく、自分でレギュラーコーヒーをドリップすることにしています。
ドリップしているときの「豊かな香り」「コーヒーのひとしずく」を楽しみ、「ゆったりとした朝のひとときを楽しんでいる」という気持ちのゆとりを存分に満喫しています。
そして、「ああ、今日も早起きしてよかったな」「今日もいいことあるぞ」と自分と自分に語りかけています。
その他いろいろあります。ホテルでの朝食、カフェでのひととき、お気に入りのスイーツ、朝の映画、コンビニでの買い物など何でも良いのです。
「今日も早起きして良かった」と思えるようなごほうびをもらうことが、自分で自分の背中を押してやるための儀式、仕組みとして大切なのです。「今日もできたよシール」をシール帳に貼っていくだけでも効果的です。
朝は「パーソナル」の時間に使うことを大原則とし、「やりたいこと」「楽しいこと」「ワクワクすること」「うれしいこと」をやるなど、内的動機づけのみにしぼるようにしましょう。
基本的には好きなことであれば、朝の時間に何をやってもいいのですが、それをいくつか組み合わせて自分のライフスタイルにしてしまい、それがまわりの人からも認められるようになってくると、人生がとても楽になります。自分自身にも「続けるエネルギー」をかけ続けなくてもよくなります。そして何よりも「かっこいい」と思います。
この7つの習慣はいろいろ試行錯誤しているうちに自然と定着した朝のスタイルなのです。
あなたも自分なりのライフスタイルをきずきあげてください。